IIMC医療プログラムの活動センター
インドア・センター
1996年からこのインドア・センターで活動を開始しました。ベッド数は20床用意しています。入院に至るまでには、アウトドアクリ ニックで診察を受け、集中的な治療が必要であると判断された子供をこのインドア・センターに移送して治療に当たります。もっとも多い疾患は、皮膚病です。 その他には栄養失調、下痢、やけどなどが続きます。
入院といっても手術室があるようなものではありませんので、本格的な手術が必要な場合には、公立の病院に移送します。このように公的な 病院での治療は可能となるのですが、貧しく、読み書きも十分にできないために、社会的資源を活用することができないのです。そのため、公立の病院に入院さ せるときにも、IIMCの救急車(ジープ)を使用して、手続きなどもIIMCのスタッフが行います。このようにしないと貧しい人々は、まともに取り扱って くれないという現状があります。
テガリア・アウトドアクリニック(外来クリニック)
IIMC活動の原点であるクリニックです。2007年で17年間にわたりこのクリニックで活動してきたことになります。2006年度では、延べ35,950人の患者を治療しました。
ここでの活動は週に2回行っています。夏、雨期と重なり、高温多湿の時期になると一日600名から1000名の患者が押し寄せます。地域に無くてはならない施設になっています。
この施設では、一般内科の他に、新生児から幼児のための栄養管理、予防接種、レントゲン、眼科、病理検査、歯科、ホメオパシー療法を行っています。
チャクベリア・サブセンター
チャクベリア・サブセンターでは、2007年で15年間にわたり、週に一回医療活動を行っています。
このチャクベリア地区には他に医療施設がないため、地域の需要は高いものとなっています。2006年度では延べ6,565名の患者を治療しました。
ホゴルクリア・サブセンター
ホゴルクリア・サブセンターでの医療活動は2007年で15年にわたっています。最初は小さな村の集会場から始まりましたが、今では学 校、マイクロ・セービング&マイクロ・クレジット(グラミン銀行)、モツァレラ・チーズの生産、孤児院などを併設するまでになっています。
特にこの地区のマイクロ・セービング&マイクロ・クレジット・プログラムは、地区の母親たちが十分に経済的基盤を確かなものとしているので、もう自立したプログラムとなっています。
ケアダ-チャラパラ・サブセンター
この地区での医療活動は2007年で8年になります。 この地区は、コルカタ(旧名カルカッタ)からそれほどの距離があるわけではありませんが、文明から隔離されてきたような場所です。地元では、「部族」がすんでいる地区と表現していました。
ケアダ-チャラバラ地区で、医療活動の他、教育活動も平行してすすめています。また、家が無かったり、非常に粗末な家に住んでいる人々が多いため、家族のために家を建てるプロジェクトも行っています。このプロジェクトでは、家とトイレをセットにして作ります。
ダキ・サブセンター
ダキは、コルカタ(旧名カルカッタ)から南にくだり、ベンガル湾近くに位置します。周辺にはマングローブの生い茂る島々があります。このセンターから30Kmいないにはいかなる医療施設もありません。
IIMCではこの地区に対して医療支援をしていく必要性を強く感じ、センターを建設しました。ここでは、外来施設だけでなく、入院することができる施設も備えています。
また、この地区では数々の迷信的で’伝統的な出産が今でも行われています。そのため、この地区で、助産師を育成し、サポートしていく事業を推進しようとしています。