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IIMCの新しいホームページ

http://www.iimcmissioncal.org/

現地IIMCコルカタのホームページがリニューアルしています。画像や最新のニュースなどオンラインで確認できるようになりました。もしよろしければ一度ご覧ください。英語だけのサイトですが、Googleの翻訳などを利用すれば、つたない日本語ですが、大体の意味を理解する助けにはなります。

http://translate.google.com/translate?prev=hp&hl=en&js=y&u=http://www.iimcmissioncal.org/view/latest_news&sl=en&tl=ja&history_state0=&swap=1

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Patharpratima(パサルパラティマ)の新しい学校

http://www.iimcmissioncal.org/node/14967

ガンジス・デルタのサンダルバン地区のパサルパラティマで新しい学校を始めることができたのは、私たちの喜びです。

IIMCのすべてのニュースで、私たちは皆さんと共有していきたいと願っています。それは、私たちのミッションに心から貢献していくれる一人一人が抱える困難を共有するためのものでもあります。

もうひとつうれしいニュースがあります。この貧しい農村の子供たちに新しい教育記念棟を建設しました。

この教育記念棟で、3歳から16歳までの500人~600人の子供が教育を受けることができます。

すべての子供たちとIIMCのスタッフに代わって、私たちを支援していただいていることに感謝いたします。

ユニセフ、2008年国際衛生年とは

国際衛生年(International Year of Sanitation)とは次のようなもののようです。

世界では、適正な衛生施設(トイレ)がなく、「手洗い」などの適切な衛生観念や習慣が普及していないために、毎日何千という女性や子どもが下痢性疾患などの予防可能な病気で命を落としています。世界の人口の4割にあたる約26億人(うち子どもは9億8000万人)がおかれているこうした状況への関心を高め、国際社会が直面する衛生に関する開発課題を克服するため、国連は、今年(2008年)を「国際衛生年(International Year of Sanitation)」に定めました。

http://www.afpbb.com/article/pressrelease/contribution/2353734/2663340

日本のようなところにいる人にとって、議のようなコメントは心して考えておかなければならないでしょう。

普段からなにげなくトイレを利用したり水と石けんを使って手を洗っている人にとって、適切な衛生設備を利用できることは特別なことではないかもしれません。しかし、適切な衛生設備が利用できるようになれば、すべての人々にとって、より良い人生を歩む可能性が切り開かれることになります。経済成長が進み、教育分野における進展が持続するとともに、公衆保健の面で確固たる基盤が整うのです。「国際衛生年」は、今日から始動しはじめた計画を通じて、この当たり前の願いを現実のものとするための機会となることでしょう。

http://www.unicef.or.jp/library/pres_bn2007/pres_07_52.html

この計画は、日本の外務省も積極的な姿勢を示しているようです。

「2008年国際衛生年」決議案の国連総会本会議における採択について

平成18年12月21日

我が国のイニシアティブで提出された「2008年国際衛生年」決議案が、12月21日(木曜日)(ニューヨーク時間20日(水曜日))、国連総会本会議において、コンセンサス採択された。
世界では毎日約4500人の子供達がコレラ、腸チフス、下痢等の汚水に関連した病気で死亡しており、トイレや下水処理などの衛生分野における世界規模の取組が求められている。このような状況に対し、アナン事務総長が設置した国連「水と衛生に関する諮問委員会」は、故橋本龍太郎前議長のリーダーシップの下で本年3月に提言書「橋本行動計画」を取りまとめ、その中で国際社会は衛生に注意を向けるために「2008年国際衛生年」を国連総会決議で採択するよう呼びかけた。
「2008年国際衛生年」は、衛生についての人々の意識を啓発し、必要なリソースを動員し、更に全当事者が採るべき行動指針を示すことを目的としている。なお、具体的な行動の今後のロードマップについては、来年早い時期に国連本部経済社会局を中心に関係諸機関及び各国と検討していくこととする。
我が国は、グローバルな課題である水と衛生問題の解決に向け積極的な協力を行っており、本年3月に発表した「水と衛生に関する拡大パートナーシップ・イニシアティブ」に基づき、今後も国際機関、他ドナー、内外のNGO等と連携しつつ国際協力を行っていく考えである。

http://www.mofa.go.jp/mofaJ/press/release/18/rls_1221a.html

2008 国際衛生年

水質衛生と生活: 国連が2008国際衛生年に特に注目すべき目標として宣言したものです

衛生状態を改善することは、特に農村部や僻地の人々の生命を救い、社会開発を促進します。インドでは全人口の80%の人々が農村部に住んでおり、農村部の90%の人々が近くに医療施設が無く、60%の人々が文盲で、40%の人々が貧困ラインより低い生活をしています。

IIMCでは、国連の宣言に応じて、僻地や農村部における衛生向上プログラムを開始しました。

衛生状態は、人間の健康にとって不可欠です。清潔な環境は、社会や人間の発達に貢献していきます。農村部の疾患の80%は水由来のものですので、衛生システムを改善することによって、防ぐことができます。

安全な水を供給していくためには、ゴミの除去と適切なトイレの建設をはじめに取りかからなければなりません。

2008年にIIMCは、いくつかのコンクリート製のトイレを建設し、(飲用に適切な)深井戸を掘ることができました。これは、西ベンガル州の異なる村々にこのプログラムを導入するため、資金を集めるために活動してくれた友人がいたからこそできたものです。

ひとつのトイレは家族、女性に医学的な安全性と社会的な威厳を与えることになります。そして、それは、家族のプライバシーを確保し、人間の尊厳を守ることにつながるのです。

http://www.iimcmissioncal.org/node/12501

インドへの道のり

鹿児島から福岡へ

 2008年3月15日、早朝4時に起床して、車で15分ほどの所にあるバス停から出発する高速バス「桜島号」に乗る準備をしました。この「桜島号」で鹿児島から福岡博多駅に向かいます。

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 バスは5時30分発でした。息子の悠介はこのバスのことを「高級バス」と表現していました。それは、バスの席が横に3列だけですので、幅が十分に取ってあります。またバスの中にトイレも完備してあるからです。右の写真は、途中の高速のサービスエリアで撮影した息子とその「高級バス」です。

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 9時40分に博多駅に着き、地下鉄で福岡空港に向かいます。福岡空港では、地下鉄の駅の出口が国内線の方になりますので、福岡空港内を循環している無料送迎バスに乗り換えます。空港の外周を回り反対側の国際線ターミナルに移動します。予定では、福岡空港で2時間前に月十分な時間があると思いましたが、乗り換えなどに思ったより時間がかかり、待ち過ぎもしないちょうど良い時間帯となりました。この写真は、福岡空港国際線の出発ロビーの風景です。

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 今回使用する航空会社はタイ航空です。現在インドでは、経済発展に伴い、デリー、ムンバイ、バンガロールなどの方面へのアクセスは充実してきているのかもしれませんが、私たちがめざすコルカタは、イギリス植民地時代の首都であり、首都圏の人口も1322万人に上るにも関わらず、アクセスはあまりよくありません。鹿児島から福岡空港を利用してインドに向かうためには、今回利用したタイ航空かシンガポール航空しか選択肢がありません。タイ航空は、バンコックから毎日コルカタへ運行していますが、シンガポールは週に3便ほどです。写真の花は、タイ航空をのると全員に配っていました。造花などではなく生花でした。赤紫色の蘭の花です。

タイ(バンコック空港内)

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 日本時間で11時45分に出発した飛行機は、現地時間15時10分(日本時間17時10分)にバンコックに到着しました。10年前とは違う新しい空港です。新しいだけあってかなり充実していますが、広いため移動が大変です。

 今回の行程で一番接続がうまくいかないのがここです。15時10分について、コルカタ行きの飛行機が出るのが23時頃です。実に8時間ここで時間をつぶさなければなりません。少しお茶をしたりしましたが、なかなか厳しかったです。

コルカタへ

 夜の1時30分にコルカタの空港に到着しました。日本時間にして、朝の4時になります。実に24時間移動したことになります。

 コルカタの空港は10年前とほとんど変わっていない様相です。近代化されている様子もなく、かなりの時間、税関で待たされてやっとインドの地を踏むことができました。

 空港には深夜にもかかわらず、IIMCの代表であるブラモチャリ夫妻とその子供、IIMCのシニア・ワーカーであるサダットが迎えに来てくれました。IIMCのバスで空港からゲストハウスに向かいました。さすがに大人でも厳しい行程でした。

インドのスナック菓子

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 インドのスナック菓子はさまざまなものがありますが、クッキー、ビスケット、ポテトチップスなどは比較的日本の味に近いので、子供たちも違和感なく食べることができます。

 ポテトチップスは、定番の塩味に加えて、国ごとにさまざまな味が用意されていますが、インドでもスパイシーなものがあります。この辺は試してみる価値があります。おいしかったです。

 インドならではのスナック菓子として、辛いのですが、甘味も混じっているものがあります。中には、べピースターラーメンのようなものや、揚げ玉のようなものや、豆が入っています。これは、インドならではの辛さです。しかし、水を飲みながら、癖になってしまいます。

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 インドの博物館のなかで、ポテトチップスと100%のアップルジュースで、休憩中の所です。

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スポンサーを受けている子供たちの生活

 日本から支援を受けて学校に通うことができている子供たちに会ってきました。すべての子供たちを訪問することはできませんでしたが、支援が必要となる子供たちの家庭の様子をお伝えしたいと思います。

家の状況

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 代表的な家の造りは、レンガの壁に、タイルの屋根をのせたものです。その程度はさまざまですが、家族の人数が多くても大体一部屋しかありません。

 当然、網戸のようなものは装備していませんので、夜間蚊の出る時間帯になると、私たちにとっては家庭訪問もなかなか厳しい感じがします。蚊を媒介とする病気(マラリアやデング熱など)などを防ぐ手段まではなかなか難しいです。

P3240665 また、キッチンのような場所もしっかり確保されていると言うよりは、玄関先の屋根があるところ、床で調理をしています。

 右の写真がある家庭のキッチンの写真を撮ったものです。

 

 

 

 

 

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 インド人母子の会では1994年からこの支援をはじめていますが、小さな子供がこの写真のような立派な青年に成長しています。このスナップショットは、両親とのものです。

 

 

 参考のために、他の家の写真も掲載しておきます。

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ユーヌス教授がIIMCを訪問

ノーベル平和賞受賞、グラミン銀行のユーヌス教授

ユーヌス教授がIIMCを訪問

 2007年12月30日に、マイクロ・クレジットとして知られるグラミン銀行を創設したユーヌス教授がIIMCを視察に訪れてくれました。IIMCでは、グラミン銀行のマイクロ・クレジット・プログラムに基づき、マイクロ・セービング&マイクロ・クレジット プログラム(別称マイクロ・クレジット銀行)を開始しています。

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 写真(左)は、IIMCのマイクロ・セービング&マイクロ・クレジット プログラムがあるホゴルクリア支所の母親から歓迎の儀式を受けているところです。写真(右)は、マイクロ・クレジット銀行の会員となった母親のトレーニングセンターのオープニング・セレモニーの風景です。ユーヌス氏によってテープカットが行われました。

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 写真(左)は、IIMCのホゴルクリア・サブセンターで、ユーヌス氏が集まった人々に対して、グラミン銀行の成功について話をしている風景です。写真(右)は、IIMCの学校に通学する子供たちのとの記念写真です。これらの子供たちが学校に安定して通うことができるようになるのは、IIMCのマイクロ・クレジット銀行によって母親たちの収入が安定してきているからこそです。

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 写真(左)は、IIMCのマイクロ・クレジット銀行の会員となり、事業を始めている母親と、ユーヌス氏が話している風景です。写真(右)は、女性リハビリテーション・センターの女性たちに対して、マイクロ・クレジットの鍵となるものを説明しているユーヌス氏です。

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 写真(左)は、ユーヌス氏とIIMC代表のDr.スジット・ブラモチャリが、マイクロ・クレジット銀行の展望について話し合っている風景です。写真(右)は、ユース氏と、Dr.スジット・ブラモチャリ、IIMC教育部門を統括しているバーナリー・ブラモチャリの記念写真です。

10年ぶりのインド


P4011262, originally uploaded by iimcjapan.

実に十年ぶりにインドに行ってきました。目的は、インド人母子の会が支援しているIIMC(Institute for Indian Mother and Child)の活動状況を視察することでした。

私たちが1992年にインドに行ったときに聞いたことの中に、日本では10年一昔というが、インドは10年では変わらないというものでした。

今回、IIMCがこの10年間に成し遂げたもの成果に驚き、インド社会が直面している空前の変化に驚いてきました。そして、同時にこのような変化から取り残されている大多数の貧しい人たちが人並みの人生を送れるように支援する必要性を感じています。3週間の短い時間でしたが、IIMCの活動状況についてと、IIMCが成し遂げてきた成果について報告するとともに、私が感じたことについても報告していきたいと思います。

今後の活動を考えるために

インドへ行って視察してきます

 インド人母子の会の活動は、国内に関わる経費を最小限にして、集めた募金をすべてインドに送るようにしてきました。そのため、活動資金も十分ではなく、最近はあまり積極的な活動が出来ていないのが現実です。

 しかし、幸いにIIMCは、主にヨーロッパの国々の支援を受け、順調に活動を続けることが出来ています。インド・コルカタでも、かなりその活動が認められるようになってきています。

 インド人母子の会として、現在のインドIIMCの活動をさまざまな視点から見つめ、今後どのような活動ができるかのを考えたいと思っています。

 私の仕事の都合上、3月末頃に時間が取れそうです。視察した結果はまたお知らせいたします。